最近は新築の家ですとほとんどが洋風の佇まいになっています。
その現状にあわせるために、植木の生産業者も造園業者もいろいろと工夫をしています。この数十年で生活が洋風になったからと言って、日本の気候が急に西欧のようにはならないので、やはり日本の気候や土壌にあった植物であることが求められます。
そこで、見た目が洋風で、日本の環境に問題なく生存できる種類の庭木が重宝されています。
モクセイ科トネリコ属のアオダモもそんな庭木のひとつです。
もともと日本に広く分布していたので、日本の環境には問題なくなじみますし、堅牢で強いにもかかわらず粘りがある材質なので、細い株立ちにしたてて楽しむ事が多い庭木です。
そのアオダモ、実は野球のバットに使われる素材として有名です。特に北海道の寒冷地で育ったものは高品質で、反発力と弾力、それに加えて耐久性が優れているそうです。
もともとアイヌの人は入れ墨をする時にこの木を消毒液として使用していたそうで、薬として服用する事もあったそうです。
そして、最近知っておどろいたのは、日本のプロ野球選手の選手会が、破損バットを箸に作り替えて球団のロゴなどを入れて販売している事です。
かっとばし、というネーミングで販売していて、なかなか売れ行きは快調なようです。
アオダモはさまざまな姿で私たちの生活のまわりにあるようです。